瞳そらさないでの攻略本

魔術士とは国が定めた国家資格の一つ。魔術という極めて危険な力を使うことは法律で禁止されており、資格を有するものだけが魔術を行使することを許可される。魔術道具の使用も魔術士のみに許可されており、無許可での使用は法律違反となり罰則が科せられる。
公式に魔術師となるためには国家試験に合格することが必要となる。受験資格は不問ではあるが試験は3年に一回しか実施されておらず、魔術を行使する実技もあるため実は超難関試験。普通は代々魔術の家系であるなど何かしらの関係者でもない限りは志す者はいない。
魔術士協会という魔術士の集まりによって運営されており、基本的に除霊といった魔術がらみのトラブルの防止や解決を主な業務としている。ちなみに日本では魔術士、アメリカではエクソシスト、ヨーロッパではシュテルングと呼ばれている。

魔術による攻撃には1～9までの段階があり、漢数字で表される。
数字が大きいほどに強力な攻撃、または防御となっており戦闘に特化した魔術師であれば1～4、
戦闘に特化し素養のある魔術師であれば1～6、までの段階の魔術を行使することができる。
主な効果は以下とおり。

壱：武器などに属性を持たせる
弐：武器に属性を持たせて連続攻撃を行う
参：防御壁を展開する
肆：属性による範囲攻撃を行う
伍：強力な防御壁を展開する
陸：強力な単体攻撃を行う
柒：強力な範囲攻撃を行う
捌：魔力を暴走させて破壊攻撃を行う
玖：破滅的な力で殲滅する

基本的に対人の使用は許可されていないが競技などの場合に1～3までは許可されることがある。
4以上については致命傷になる可能性が高いため、対人での使用は全面的に禁止されている。

7～9に関しては秘伝の技であり限られた者にしか使用することができない。特に9に関しては九頭龍と呼ばれる一族にしか使用することができないため、幻の魔術となっている。

魔術師が魔術を行使する際に使用する媒体を示す。呪符やコインなど様々な媒体が存在するが、どういった媒体を用いるかはそれぞれの使い手の流派によって異なる。基本的に手作りであるため高額なモノが多く、専門の業者が取り扱っている。中には事前に魔術を込めたモノもあり、一般人が簡単な詠唱を行うだけで魔術の効果を発揮するモノも存在するが極めて高価である。いかなる魔術道具にしてもその危険性から魔術師以外が行使することを法律で禁じられている。近年はネット販売でもいかがわしい魔術道具もどきが販売されているがその大半は偽物であり何の効果もない。

魂や魔力の残滓に人の感情が宿り人格を形成することがあり、その総称を精霊と呼んでいる。多くはその土地にまつわる伝承や伝説に強く影響されたモノになることが多い。精霊は魔力がある限りは無限に再生するため、一度発生すると完全に撲滅することは困難。日頃から魔力が滞留しないように、魔力の拡散をさせて事前に発生を予防することが望ましい。

魂の残滓に群がる死霊。生物は必ず生きていく過程で魂を消費しているが、その残滓を糧とすることで活動する。その性質上、人の感情の高ぶりが大きく発生し、かつ人がいなくなる時間帯が長い場所に発生しやすい。具体的には学校・病院・お墓・神社、などいわゆる心霊スポットであることが多い。基本的には人の視覚にすら捉えられないほど微弱な存在だが、強力なモノになると人に危害を加えるモノも存在する。人に危害を加えるタイプは非常に危険な存在で、女子供などを好んで襲う。最悪の場合は魂を吸いつくされて死に至ることもあるが、そこまで強力なシャドーは発生する前に魔術師に退治されるため存在は稀である。

立花優斗が愛用する日本刀型の魔術武器。優斗が最年少で魔術師となった際に贈呈された幻の名刀で既存の武器とは一線を画する威力を持つ。魔術との相性も極めて良く、使い手の優斗の天才的魔術とも相まって協会内では最強の武器と名高い。
日頃持ち歩く際は周囲の目を気にしてギターケースに入れて持ち運びしている。定期的に福島家で修理と調整を受けている。

魔術師戦争時代の対魔術師用の決戦兵器。AIによる自動制御でマスターの命令を忠実に実行する自立型攻撃兵器である。魔術によるシールドを発生させることができ、魔術師による魔術の攻撃はもちろんのこと、通常兵器であっても並大抵の攻撃では傷一つつけることはできない。攻撃用に両腕にガドリング砲・レーザーブレードを装備しており、非常に危険な代物。通常兵器としてもかなり強力な部類に属する。その危険性から戦争後にすべて廃棄された。時折、使用されなかったため廃棄されなかった機体が骨董品屋に転がっていたりもする。

100年前に発生した魔術士達による大規模な暴動。自身が優れた存在であると主張する一部の魔術士達によって引き起こされた。最初は小さな小競り合い程度であったが、政府が強引な武力介入を行ったことにより世界規模の暴動へと発展。魔術士以外の人間も巻き込んだ戦争へと発展し、戦争は約1年間にわたって続いた。
戦争の終結後、魔術士の危険性を認識した人々はその抑制のため、法律で厳しく制限をかけて同じ悲劇が繰り返されないようにした。日本では魔術士協会、アメリカではエクソシストエリアス、ヨーロッパではシュテルングブントが取り仕切りることとなった。

ソフィア=アインハルト専用に製造されたロングソード。柄には月の紋章が施されており優雅な外見ではあるが、見た目だけではなく性能も世界で随一を誇る名刀。シュテルングの将来を担うであろうソフィアのためだけに作られたツルギであり、徹底して最強を目指して作られている。
実は日頃からソフィアは学内でも持ち歩いていたりするのだが、透過の魔術によって周囲から隠されている。

数百年にわたり魔術士の頂点に君臨し続けた最強の魔術士家系。魔術士は平和のため、人々のために、という信念を持っており何人の支配も受けない。魔術士戦争時代は一般市民を守るために鬼神のごとき強さで不毛な魔術士達を蹂躙した。
現在は集団としては機能しておらず解散しているが、代々当主には最強の魔術である玖式が伝授されると言われており、伝説的存在となっている。

九頭龍家の当主に玖式と共に伝授される最強の刀。持ち主の元に空間を転移して出現するなど人知を超えた力を持つ。時空を切り裂く、自己修復、自己再生するとも言われており、その能力はデタラメでもはや妖刀の域に達している。実物を見た者はほぼいないためどこまでが噂なのかは判断できないが、現存するあらゆる武器を超越した力を持った最強の武器であることは間違いないと言われている。

魔術師が行使する間接的攻撃魔術。対象に対して様々な現象を引き起こして攻撃する。世間一般には呪いとも言う。魔術の種類により効果は異なるが基本的に呪詛は使用者に対する反動があり、反動を打ち消す魔術と合わせて行使するため、効力が弱く持続性のあるモノが多い。致命傷になることは少ないが長期的受けると非常に危険であり、最悪の場合は死に至ることもある。
呪詛の効果を持つ魔術道具も闇ルートで販売されているが、危険な代物が多い。魔術そのものの行使はもちろん、効力を持つ魔術道具の販売も法律で禁止されている。

ソフィア=アインハルトの二つ名であるが熱烈なファンが勝手に呼んでいるだけであり、当人が自称したことは一度もない。雷光の戦乙女、閃光の戦乙女などファンの間でも統一されていなかったりする。
その容姿と知名度から通学でもすれば普通なら大パニックだが、実は日頃から魔術により存在感を消しているため、意識しない限り目に止まらない。

3年前の世界魔術対抗戦の時に立花優斗に付けられていた通り名。由来は炎を纏い戦う戦闘スタイルから来ているが、周囲の期待を裏切りソフィアに勝利したことからレッドデビルやイーフリートなど好き放題に呼ばれ、最終的には黒歴史となり試合自体がなかっかことになっている。なお、その際に優斗は客席に無差別攻撃を行ったことにより、国際ライセンスの剥奪と他魔術士との共同作戦行動が禁止とされている。当人いわく、気にしないとのこと。

修理中の菊一文字の代用品として、福島家から立花優斗が借り受けていた刀。優斗には物足りなかったようで、メタトロンへ突き立てた際に半ばから刀身が砕け散った。300万円は下らない高級品だったがメタトロンの暴走のお詫びとして、弁償は免除されたらしい。

福島朋美の実家であり、魔術士道具を専門に取り扱っている。呪符だけでなく刀の修理までも行っており、あげくには天使兵器を展示していたりと何でも取り扱っている凄いお店。立花優斗がいつも呪符などを購入している。ソフィア=アインハルトも来日してからは魔術に用いるコインなどを購入したりしている。