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【PLiCyゲーム感想文】第5回「現実で起きた恐怖の出来事」



「PLiCyゲーム感想文」はPLiCy運営によるゲームレビュー企画です。
参加作品から抜粋し、「webゲームとしての感想」「スマホゲームとしての感想」「作品をよりもっと遊んでもらうために」などの観点から、
各作品ごとにレビュー記事を掲載します。

今回は、藤崎 藍さん製作の「現実で起きた恐怖の出来事」の感想を述べていきます。
(PC Chrome /Android4.2,6.0で動作確認)


「現実で起きた恐怖の出来事」について


ゲームページに行く⇒https://plicy.net/FesPlay/42329/116


本作は「現実にあった怖い出来事」をテーマに、掌編のノベルをまとめた短編集です。
1つのお話を2~3分ほどで読み進めることができます。


手軽に読める、身近なホラー話集

本作は、立ち絵のキャラクターなどは登場しないのですが
背景の切り替えやサウンドの使い方が効果的で、往年のサウンドノベルのような演出を楽しむことができます。
(特に「弟切草」「夜光虫」のような作品が好きな方は、気に入られると思います)
また各話が短いため、空いている時間に手軽に読むことができます。

本作はPC・スマートフォンのどちらでも遊ぶことができますが、
縦画面かつ縦読み文章のインターフェイスを取っており、どちらかというとスマートフォン用に最適化された印象を受けました。
同じく同企画に投稿された「白夜想」と比較しても
縦持ちのまま読める本作の方が、よりスマートフォン向きの作品ではないかと思います。

※スクリーンショットで一部文字表示の乱れがありますが、ブラウザ上では正常に表示されています。


手堅い作り、あとはボリュームがあるとなお◎

システム面についてですが、スマートフォンでのプレイ時に
縦読み表示スクリプトの影響か、文字が一瞬小さめに表示されるような現象を数回確認しています。
PCでは問題なく表示されていたため、スマートフォン版特有の現象ではないかと考えられます。

後は、短編集ということを加味してもやや収録作品数が少な目である印象です。
「実際にあった怖い話」というコンセプトはとても読みやすい題材ですから、アップデートで少しずつでもボリュームを増やしていけば、
初見の方でも気軽に読めるweb文庫として機能しそうな印象を持ちましたので
ぜひ今後も更新をがんばって頂ければと思います。




2017.12.08